まぐかっぷの中身

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腐女子OLが会社を辞めた話

突然だが、会社辞めた。
4月くらいから休職してたから突然ではないか。
私なんぞがこの病名使っていいかわからないけど、
一応、うつ病だった。
だった、とは言うが多分まだ完全には治ってない。

ブラックというには優しい職場だった。
残業代は全額支給された。
休みは取りやすかった。
上司はいつも早く帰ってねと気遣ってくれた。
先輩は私が失敗すると駆けつけて助けてくれた。

でも、気づいたら仕事中涙が止まらなくなった。
パソコンの画面を見ていると目が回った。
胸がドキドキして、マウスを握る手がじっとりと汗ばんだ。

また失敗したらどうしよう。
これも上手くいかなかったらどうしよう。
迷惑かけたらどうしよう。

人と目を合わせられず俯く。
丸くなる背中。
体が重く、歩く速度が落ちていった。

上司と年に2回の面談の日。

「空元気でもいいから」
「背筋を伸ばして」
「だらだら歩かない」
「社会人なんだから」


当たり前の指摘だった。
小さな声で、目を合わせずに
「すみません。気をつけます」と伝えた。
それしか言えなかった。
昼休み、涙が止まらなくなって、めったに人の来ない屋上の扉の前でわんわん泣いた。

翌朝、ベッドから起き上がれなくなった。
土曜日でよかった。
そう安堵したものの、涙が出る。
食事も取れず、トイレとベッドの往復のみ。
どこも痛くはないけど、横になるしかできなかった。
ずっとおかしいとは思ってたけど、とうとう何かがまずいなと思った。

日曜日。うつ病の診断が下りた。
そこから休職した。

まともに動けるようになるまで、4ヶ月かかった。
しかし、どうやって元に戻っていったか、わからない。
ただ、休みはじめてからしばらくは死んだようにベッドで眠っていたことは覚えている。
そこから徐々に外出できるようになり、
活動時間が伸びていった。

夏が来た頃には、ほぼ元通り。
薬の量は増えていたけど本も読めるようになった。
復職が見えてきた。
結局辞めたんだけど。

4ヶ月間、時間だけはあったので、色々考えた。
ちょうど世の中はブラック企業を紛糾する流れだった。
日本にはびっくりするほど冷たいブラック企業があって、そこではたくさんの人が搾取されていて。
中には自ら命を絶つ人もいて。
ただ、そういう人と比べると私の境遇はさほど厳しくはなかったと思う。
会社も、やっぱりブラック企業とは言い難い。

それでも私はうつ病になって、4ヶ月間死んでた。
個体差というか、私が、弱かっただけかな、と思う。
ただ、そんな私がまた復職しても同じ状況になるのでは、ということだけは容易に考えが至った。
そして、冒頭に戻る。
腐女子OLは会社を辞めました。

もちろん辞めるにあたって、本当にこれでいいの? と悩んだ。
辞める以外の方法で解決はできないか? とも。
そこで見つけた答えは、
自分にとってなにが重要か考える、ということ。
当たり前のことだけど、これが意外と難しい。
意外と、自分の事なのにわかってない。

私にとっては、
「与えられた裁量が大きすぎたこと」
がネックだったようだ。
大して経験もなく自信もないのに、決断してプロジェクトを引っ張っていかなければならない。
失敗したら全部私のせいなのに、責任を取る術がない。

そこで、転職先は異業種を選び、
1から学び直すことにした。
今度は経験を積んで、自信をつけた上で、
責任のある仕事ができるようになったらいいな。

もし、仕事で苦しんでいる人がいたら、
まずは自分にとって何が重要か考えてほしい。
他人と比べる必要はない。
ブラック企業だとかそうじゃないとか、どうでもいい。
自分が辛いか辛くないか、それが一番大切。

もちろん転職にはリスクがある。
実は私、転職活動はトータルでまる1年くらいしていた。
休み休みではあったけど。
これがうつ病を助長したようなところもあると思う。
新卒時の就職活動も上手くいかず、大学4年生の9月中頃までかかった。
この時も死んじゃおうかと常々思ってた。

私より一足先に転職した先輩にも、なかなか上手くいかずにもがいてる人がたくさんいる。
新しい環境だから仕方ないけど、やっぱりリスクは大きい。

だからまずは、今の会社であなたがもっと楽に働ける環境が用意出来ないか、確認してほしい。
異動は? 転居は? 部署の仕事分担は?
それでもダメなら、ゆっくり仕事を探し始めたらいい。

腐女子OLはお気楽であってこそ。
次の会社では、うつ病とは縁遠くいられますように。